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大混雑のトミン

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Sunday 7 December 2003

大・混・雑

 走る前から、げんなりしていた。

 トミンモーターランドのスポーツ走行に参加したのだが、あまりの台数の多さにビックリ。
 しかも、約3分の1がトランポで持ち込んだレース用マシンだったりして(もちろんナンバーはない)。

 こんな本気印の方々と混走するのか思うと、しょんぼりしてしまう、ヘタレなkurokiなのだった。
 走る前から、すっかり気分が萎え萎えになってしまった。

半ば強引に参加することに

 先日、某クラブが主催するトミン走行会で、サーキット走行に目覚めてしまったIidaさん。
 そんな興奮冷めやらぬIidaさんに、12月7日のスポーツ走行へ行かないか、と誘われた。

 行きたいけど、用事があるかも知れないなぁ。どうしようかなぁ。
 などと優柔不断な態度を取っていたら、ぴらふ氏(Y's FACTORYの常連さん)に外堀を埋められた。

 「私たちも行きます。ついでにkurokiさんの分も予約しておきました。」

 うおー。何という手回しの良さ。
 てなワケで、半ば強引に参加することなった次第。

 なお、Iidaさんの呼びかけで集まったメンバーは、下記の方々だ(五十音順、敬称略)。

  • あんどー(見学)
  • Iida
  • おおつか(見学)
  • くりき
  • charao
  • みつおき
  • YokoG

意外に走り込める

 そしてハナシは冒頭へ戻る。

 げんなりしたkurokiは、「今日は走るのヤメて、見学しとこうかなぁ」という思いに駆られていた。
 しかし、「金払ったんだから、少しぐらいは走っておこうか」と思い直し、コースインしてみた。

 意外に、コース上のバイクの台数は少ない。
 全員が一斉に走るワケじゃないから、予想していたほど酷い状態にはならないかも。

 しばらく走り込んでみる。
 混雑はしていても、峠よりは安心して走れる。ペースもソコソコ上げられるし。
 これなら何とかなるかもしれん。

 そして今回は、次のことに意識して走ってみた。

  • タイヤへの加重を意識する。
  • バンキングのバランスポイントを意識する。
  • 腕の力を抜き、上半身をイン側に向ける。

 少し走って休憩、また走って休憩‥‥といったインターバル走行を繰り返す。
 最初のうちはペースを掴むのに精一杯だったが、3セット目ぐらいから、自分が今どういう状態で走っているのかを、確認する余裕が出てきた。

 リーンウィズ気味で走っていると、バンク角が深くなりすぎて、ステップやマフラーが接地してしまう。
 リーンインに切り替えてみると、腰を落とし方が悪くて、加重が抜けてしまう。
 なかなかイメージ通りに行かないのが、もどかしい。

皆さんも走り込む

 他の皆さんも、混雑にめげず、走り込んでいる。

 YokoGさんは、時折マシンを震わせる、アグレッシブな走りを見せる。
 我々の中では最高齢なのに、我々の中では一番速かったりする。

 ツーリングライダーだったIidaさんも、ここ最近、格段にメリハリの効いた走りをするようになった。
 みつおきさんも同様に、きびきびとした走りを見せる。

 くりきさんは、ピットにほとんど戻らず、延々と周回を重ねている。
 あのペースで、あれだけ続けて走って、よく集中力が切れないなと感心してしまう。

 少し、嫌な予感がした。

まるで無法地帯のよう

 後半になると、コース上のバイクの台数が増え、ペースも上がってくる。
 ナンバーの付いていないレース用マシン達に、右から左から抜かれまくる。

 ズバッとイン側を刺されるのは、やはり怖い。
 自分の走ろうとするラインが、いきなり潰される経験はあまり無いので、正直疲れる。
 だからといって、後続車を気にせず好き勝手走っていたら、無理な追い越しを仕掛けられて、転倒することも考えられる。

 だから、先に行きたいヤツには、さっさと前に行かせることにした。
 こんな無法地帯のような状況で、無理をするのは禁物だ。

 最優先事項は、無事に帰ってくることなのだから。

転倒したのは、誰だ?

 残り時間が30分程になった。

 疲れが出てきて、狙ったラインをトレースできなくなったkurokiは、少し早めに引き上げることにした。
 ピットスペースに戻ると、既にYokoGさんとIidaさんが引き上げていた。

 終了間際のこの時間帯は、転倒者が多く出る危険な時間帯であることを、kurokiは経験から知っていた。
 気温が下がってタイヤのグリップが低下する反面、皆走りに慣れてきてペースは上がる。
 自分の集中力が途切れてきているのに気が付かず、「後もう少し走れる」と無理をしてしまいがち。

 Iidaさんと、このようなハナシをしていたところ、コース内からガシャーンと転倒の音が聞こえた。

 ストレートの直後のコーナーで、土煙が上がっている。
 倒れた人は起きあがれず、横たわっているようだ。
 妙な胸騒ぎがしたので駆け寄ってみると、倒れていたのは、くりきさんだった。

 一瞬、血の気が引いた。

トラブル対処の顛末

 その後、kuroki達は予想外のトラブルの対処に追われることとなった。
 書くことがありすぎるので、起こったことを時系列にざざっと挙げてみる。

 まず、救急車は、近くにいた人が機転を利かせて呼んでくれた。

 救急車が到着する間、Iidaさんとkurokiは、くりきさんのTRXをコース上から引き上げた。
 Iidaさんが、とりあえずトミンで預かってもらうように手配する。

 程なくして、救急車が到着した。
 くりきさんは担架に移され、救急車に乗せられた。
 肩周りが酷く痛むようだ。

 救急隊員に、くりきさんの本人確認を求められた。
 kurokiは急いでピットエリアに戻り、くりきさんの荷物を探し出し、救急隊員にくりきさんの免許証を提示した。

 救急車に同乗して、搬送先の病院に向かうのは、みつおきさんが担当になった。
 みつおきさんのTRXは、とりあえずトミンに置いておき、後で誰かの後ろに乗って戻ってくることにした。

 10数分ほど後、みつおきさんからkurokiの携帯に連絡が入る。
 神立病院というトコロに、搬送されたらしい。
 Iidaさんらtrx850.jpメンバーは、神立病院へ向かう。
 kurokiはトミンで荷物番。

 しばらくして、Iidaさんから連絡が入る。
 くりきさんは治療室の中で治療を受けているところで、それほど酷い怪我ではない模様。
 とりあえずホッとするが、時間もないので、すぐにトミンに戻ってくるように伝える。

 皆さんが神立病院にいる間、kurokiは警察に状況を説明していた。
 警察からは、道路交通法の管轄外の場所なので、事故扱いにはならないと告げられる。
 何か問題があったときはこちらに連絡を、とメモを渡され、警察は去っていった。

 くりきさんが衝突した相手であるCBR600F氏と、情報を交換する。
 衝突の原因は、前走車を避けるために左に寄ったくりきさんが、直進するCBR600F氏に接触したことにあるようだ。
 「事故と弁当は手前持ち」がサーキットのお約束ではあるが、念のため、連絡先を控えさせて頂く。
 kurokiがtrx850.jpのWebmasterであることを告げ、状況の経過をtrx850.jpで確認して頂くようお願いする。

 くりきさんのTRXは、トミンのコンテナケースの中に入れることになったのだが、問題発生。
 Iidaさんがハンドルロックをした後、キーを持って行ってしまったのだ。
 周りにいた方々に手伝ってもらいながら、何とかコンテナケースの中にTRXを搬入することに成功する。

 Iidaさんとみつおきさんが、タンデムでトミンに戻ってきた。
 トミンの受付の人に挨拶を済ませ、kuroki達は神立病院へ向かった。

 神立病院に到着して、病院のロビーに入ると、くりきさん本人に出迎えられた。
 この姿を拝見した途端、kuroki達はホッと安堵する。
 肩周りの複雑骨折だったと、レントゲンの写真を見せてもらう。生々しい写真に、顔をしかめるYokoGさんとkuroki。

 くりきさんは、診察の会計で手間取っていた。
 病院側が事故扱いだと勘違いしてしまい、保険を使わない金額が請求されていたためだ(なんと5万円強!)。
 自爆事故扱いで、保険を使った金額で再計算してもらい、最終的に1万円強の会計になった。

 kurokiの方から、くりきさんに連絡事項を報告する。
 TRXに関しては、火曜日以降にトミンに問い合わせてもらう旨を伝える(月曜日はトミンの休業日)。

 くりきさんは、電車を乗り継いで、市原の自宅へ戻ることになった。
 ご家族にも、自分で連絡を済ませているそうだ。

 こうして、トラブルの対処は一段落した。

トミンが安価な理由

 しかし、この日のトミンは無茶苦茶だった。
 混雑している上に、バイクや乗り手のレベルに差がありすぎる。
 場所を取り仕切る人間がおらず、各自が好き勝手走れば、そりゃあ事故だって起こるだろう(実際何台もクラッシュしていた)。

 kurokiはもう、空いているときか、どこかの主催の走行会でなければ、トミンで走りたくない。
 4,000円という安価な料金と、比較的緩い参加条件で走れることが魅力だが、今日みたいな無法地帯には、近づきたくないからね。

 また、トミンの運営側にも疑問を感じる。
 混雑時はスタッフを増やすとか(当日は一人だけ)、予約可能な人数を絞るなどの対策は必要だったのでは?
 料金を上げてでも、スタッフを増員して安全管理を強化することが、必要かも知れない。

 ただ、参加する側にも、モラルの向上が必要だ。
 安価な料金で走る場所を提供してくれている、という認識は必要だろう。
 楽しい遊び場は自分たちで守ろうとしなきゃ、走れる場所がなくなっちゃうかもよ?

今回の教訓

 モスバーガーで珈琲を飲みながら、kuroki達は本日の走行会を振り返っていた。

 くりきさんの件は残念だったが、その後の皆さんの対処には、正直感心した。
 「自分は関係ないから」という態度を取る者はおらず、自発的にトラブルに対処していく様を見て、大人の集まりを実感した。
 このような方々が集まってくるからこそ、マスツーリングが楽しく快適に行えるのだと思った。

 また、バイクという趣味のリスクを、改めて認識する。
 事故した場合には、周りの人々に面倒をかけるし、仕事だって休まなきゃならない。
 バイクに反対している人に「それみたことか」と言わせる口実を与えてしまうし。
 制約の範囲を、自分自身で狭めてしまうマネは、避けなければならない。

 明日は我が身である。
 このことを自覚するからこそ、誰一人として、くりきさんを責めなかった。
 むしろ、いい勉強をさせてもらったと思うぐらいだ。

 教訓。

  • 転倒時の対処フローを考えておく。
  • 幹事は各自の連絡先をキチンとおさえておく。
  • 保険証を必ず持参する。
  • 治療費や帰りの交通費を払えるだけの現金を用意する。

 サーキットでの転倒は、いつ発生してもおかしくない。
 幹事としては、事前に対処策を想定しておくべきだし、参加者にも自覚を促す必要があるだろう。

 とはいえ、走りのオフは楽しかったね、というのが皆さんの感想だ。
 お疲れ様でした>Iida幹事

トミンモーターランドの駐車場
トミンモーターランドに到着。
駐車場にトランポがギッシリ‥‥
トミンモーターランドの駐車場
こんなにいるワケですよ。本気印の方々が。
この時点で、既にやる気萎え萎えモード。
のどかな感じのコース
のどかな感じのコースなのですが。
大混雑のコース
わらわらと大勢のバイクが走っているのですよ。
追いかけっこ開始
てなワケで、追いかけっこ開始っ!
手前から順に、くりきさん、YokoGさん、kuroki。
追いかけっこ開始
待ってくれ〜っ。泣きながら追いかけるkuroki。
おおつかさん
草むらに潜み、スピード違反を取り締まる、
おおつかカメラマン(本当はビデオ撮影中)。
charaoさん
charaoさん。スムーズに速い。
くりきさん
くりきさん。復活お待ちしています。
みつおきさん
みつおきさん。楽しそうに走ってます。
YokoGさん
YokoGさん。50代の走りとは思えません。
非常にアグレッシブで、かつ速い。
Iidaさん
Iidaさん。なんかエラくフォームが決まってます。
kuroki
写真で見る、kurokiのヘタレ走り。
食い意地番長
守谷SAにて、また何か食べている人が一人。